2016年7月29日(金)
さわらの森
 月日は確実に進む。しばらくご無沙汰しておりまして、問い合わせも頂き、ご心配をおかけいたしました。色々ありました。次から次へ心を乱すことが起こるものです。全て私的なことですが、私は元気です。
 
 先日、パワースポットの様な「さわらの森」に行ってきた。サワラ(椹、学名:Chamaecyparis pisifera)は、ヒノキ科ヒノキ属の1種。針葉樹。約10ヘクタールの広さを持ち、何十本ものサワラの巨木が密集している。
 さわらは多数の支幹に分かれ、くねくねと曲がった幹。その上にまっすぐな孫のような樹形が立ち、数百年を生き切っている。そんな妖しい樹形を浮かび立たせる地表の苔もすごい。まるでサワラ版「幻想の森」。一歩足を踏み入れると、異次元世界の森に迷い込んだようなすばらしい森だ。
 生きる力と永遠とは何かを感じさせる。今の私たちが死んでもこの木は生きているだろうことを疑いなく思える樹だ。それも道路から入ってすぐの妖幻な世界。
 先日、韓国からの客とここにお弁当を持って行き食べた。暑い盆地とは別世界だ。おにぎりも玉子焼きもおかずもスルスルと食べれた。地面はふわふわ。緑の苔。さわらの横に立つと、人の何と小さいことか。今の私たちの悩みや憂いの何と小さいことか。
 さわらはどうやら水に強いようだ。冷たい水の流れの横に立っている。流れが樹の皮を洗っている。腐らないのか。私たち人間の一日、一生もこの樹にはかなわないけれど、この短い一日をどう過ごすかの自由度は動物である人間には与えられている。
 昔から「人はどう生きるか」の命題は語られているが、この数か月色々なことに遭遇し、最近ほど実感することはない。一日一日を本当に慈しんで生きていきたい。
 
All Rights Reserved. Copy Rights 2015 Yamanashi Mingei Kyokai