木食白道について
 「微笑仏」の木喰行道から木食戒を受けた弟子が白道(びゃくどう)で両人共に甲州人である。この二人が北海道を廻国修業のおり、仏像彫刻で自己の才能を見出し合い、それぞれの造仏聖として各地に多くの仏像を残した。白道は子どもの安寧を祈る子安地蔵尊や子安観音像、生活を豊かにする恵比須大黒天像が多く、彼は作品に銘文を残さずただ一言「南無阿弥陀仏」と書いて救いを求めた。白道は行道と同じ様に「一木造」で像は微笑をたたえているが、色々な点で違いはある。全国には現在160点以上が伝わっている。
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